いよいよ来週

　今日は1日練習でした。午前は、ハープの方に来てもらい、ドリー組曲を練習しました。

　この曲は、フォーレが妻を通じて親しくなった友人の娘の誕生日祝いに書かれた曲を中心に編まれたそうです。第一曲は、CMなどでもよく利用される曲で、「子守唄」です。フォーレの優しい気持ちがあふれた曲です。

　午後からはモーツアルトの「後宮からの逃走」序曲に続き、ドボルザークのチェロ協奏曲です。今日も大友先生がかけつけてくれました。

　この曲を作曲していたころ、作者（ドボルザーク）が若いころに惹かれていた女性が重い病気にかかったことから、その女性への思いも、この曲にこめられているそうです。その女性が大好きだったドボルザークの歌曲の「一人にして」（http://www.youtube.com/watch?v=6DJViesIlns）が2楽章と3楽章に引用されています。特に3楽章は、その女性の死を知り、コーダを大幅に加筆したんだそうです。

　僕はこの逸話をNHKの名曲探偵アマデウスで知ったのですが（常識だろうと突っ込まれそうですが・・・）、そのことを知って3楽章を聞くと涙がでそうになります。この曲のすばらしさに改めて感謝しています。

　今回は、かわいい子供への思いを込めて作曲された曲（ドリー組曲）と、若いころに惹かれた女性への惜別の思いをこめて作曲された曲（ドボコン）の2曲をお贈りすることになりました。

　1年間練習してきました。来週がいよいよ本番です。